昨日は知人を訪ねて旭川に行ってきました。
長雨と低温で生育が大幅に遅れていた水稲ですが、10月も中旬となって収穫が急ピッチで行われていました。
昔は稲刈りといって鎌を使い、多くの人手を要した作業でしたが、現代はコンバインという収穫機械を使って一気に進められます。
背後の山がもう色づき始めている中で、2台のコンバインによる収穫作業は、オペレーターの焦る気持ちが伝わってくるような気がします。
「稔るほど首(こうべ)を垂れる稲穂かな」という言葉がありますが、今年の稲穂は首の垂れ具合が少ないようです。
稲の花粉が形成される7月の気温が低かったために、受粉が上手くいかず中身の入っていない籾が多いのだろうと思われます。
これまでの苦労が報われない、収穫の喜びも半減といったところでしょうか。
地球の温暖化が進んでいるとはいえ、まだまだ北海道では冷害の危険性は残っているので、油断はできません。