光の粒のハンモック

昼間は夏らしくそこそこ暑くても、日が落ちて夜になるとスーッと気温が下がって、しっとりと夜露が降りるのが北海道の夏です。
夜露で迷惑をしているのがオンコの木に巣をかけた蜘蛛さんです。
せっかく仕掛けた罠が丸見えで、餌となる虫の一匹も捕まえられません。
利害関係のない第三者から見れば、夜露に縁取られた巣が日の光を浴びてキラキラと輝き、とてもきれいです。
光の粒で出来たハンモックのようです。
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【海堂 尊】
このところしばらく、海堂 尊(かいどう たかし)の小説にはまっています。
たしか平成18年(2006)にベストセラーになった「チーム・バチスタの栄光」を、その年に面白く読んだ記憶があります。
しかし、その後に次々と発刊された同じ系統(医者・病院もの)の本については、書店で横目で見ながら買って読むことはありませんでした。
今年になって、いつも行っている図書館で「ナイチンゲールの沈黙」を借りて、まさに終わりまで他のことが手につかないくらいに一気読みさせられました。
それをきっかけに、「ひかりの剣」、「ジェネラル・ルージュの凱旋」、「「イノセント・ゲリラの祝祭」、「螺鈿迷宮」、「ブラックペアン1988」と次々に読みました。
今日、読み終わった「ジーン・ワルツ」はとくに傑作だと思います。筋書きの面白さだけでなくなぜ今、地方の医療が、とくに産婦人科と小児科が
崩壊の危機に瀕しているのか、ということについても現職の医師として明瞭に分からせてくれます。
さらに読む人の涙腺を刺激するつぼもきちんと押さえているのにも感心させられます。
江別市情報図書館で蔵書されているこの人の本を全て読み終わるまで、抱えている仕事がなかなか進まないのが難点です。
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by kitanonezumi | 2010-08-02 22:39 | 自然散策


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