錯覚の郷愁

浜松は徳川家康がまだ織田信長に従属していた若い時代に築城した城下町です。
太平洋戦争の末期に米軍による多数回の空襲を受け、市街地はほぼ壊滅したそうです。
しかし、戦後にかつての城下町をなぞったように、道路や町がそのままで復興されたため、複雑に入り組んだ細い道路がそのまま残されました。
かつての実家の前の道路も荷馬車の時代には十分に広かったのでしょうが、自動車の時代になると片側1車線の細い道路でしかありません。
そんな街角に立って浜松駅の方向を見ると、そびえ立つ超高層ビルの姿を除いては、自分の知る昭和36,7年頃とあまり変わっていないと思いました。
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しかし、帰宅してから高校生の時に撮影した写真を捜して見たら、そんな郷愁がほとんど錯覚だと思わされました。
かつての実家の2階の窓から、上の写真とほぼ同じ角度で撮られた街の姿は、まさしく昭和30年代としか表現できない世界です。
道路はまだ簡易舗装で、自動車のスタイルもオールド・ファッションで、板壁と瓦屋根の家など、「三丁目の夕日」で描かれていたそのままの眺めです。
現代の浜松の街路を散策して、しばしの懐郷にひたった結論は、自分が正真正銘の昭和世代であるとの実感でした。
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by kitanonezumi | 2011-05-10 23:19 | 旅行


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