サロベツ原野での調査-その1

昭和41年(1966)の夏、大学3年生だった私は道北のサロベツ原野で約1週間のキャンプ生活を過ごしました。サロベツ原野は広さ約2万3千町歩の泥炭地の大湿原で、明治以来の開拓の手をはね除けてきました。戦後、北海道開発局はこの地での農業を成立させるために、明渠や放水路などの大規模な排水工事を進めてきました。一方、昭和36年から45年までの10余年にわたって実施した泥炭地の排水・干拓工事に伴う諸現象の変化を追跡するサロベツ総合調査が行われ、私が所属していた教室は、陸生および水生動物の変化を調べる調査を担当していました。
名目上は調査補助人夫としてささやかながら日当と旅費をもらって、私とN君は喜々として水生動物調査を担当しているI 助手に付いていきました。その様子を4回に分けてアップします。
当時はまだ国鉄だった宗谷本線豊富駅で降りて、バスで調査地へ向かいました。
e0100772_2320084.jpg

サロベツ原野を南北に縦断して天塩川にそそぐサロベツ川と、途中にあるペンケ沼、パンケ沼に生息する魚の種類と生息数を調べるのが、その時の調査の目的でした。地元の漁師から船外機の付いた小舟を借りました。3人が乗れば満員です。
e0100772_23245745.jpg

サロベツ川を下っていくと、岸辺の葦の陰からカモが慌てて飛び立ちました。
e0100772_23274795.jpg

川岸に舟をとめ、乾いた場所を見つけてテントを張って野宿です。ヤブ蚊にずいぶん悩まされましたが、夕焼け空に遠くの利尻山がくっきりと浮かび上がった景色に心を奪われました。
e0100772_23335418.jpg

(Asahi Pentax SP、Takmar 50mm)
[PR]
by kitanonezumi | 2006-11-10 23:38 | 学生時代


<< サロベツ原野での調査-その2 今年はこれで最後の紅葉-江別市... >>