大学3年生の時、夏にサロベツ原野での調査に行ったことは既にアップしていますが、冬にも行ったことがあります。夏の時はサロベツ川やパンケ沼などに棲む魚類の調査でしたが、冬には哺乳動物の生息調査でした。
湿原の植物がみな雪の下に埋もれて、白一色の広大な雪原に変わっていました。歩くスキーを履いて一日中、キツネや野ウサギの足跡を追いかけて、生息数や行動範囲などを調べました。幸いお天気に恵まれたため、つらかった思いはしませんでしたが、目印のない雪原で吹雪かれたら大変だったかも知れません。
丈のある灌木だけがまばらに見えるだけで、真っ平らな雪原をキツネの足跡がどこまでも続いています。この足跡を追ってほぼ一日歩きました。定かではないけれど約20kmは歩いたと記憶しています。
ウサギの足跡は林の中に多くありました。
テン(たぶんクロテン)の足跡が点々と付いていました^^。
小さな流れのある所には、イタチの穴がありました。
木のまわりにある隙間から別の木の隙間へと、野ネズミの足跡がたくさんありました。ネズミは冬眠せずに、雪の下で秋に貯めた木の実や草、植物の根、木の皮などを食べています。
(Asahi Pentax SP,TAKMAR50mm)