地面から直接にょきにょきと花だけが飛び出している不思議な植物です。
花が咲く時期には葉がなく、葉が茂る時期には花はない。
だから、「葉しらず花知らず」と呼ばれます。
しかし、正式な名称はイヌサフラン、またの名をコルチカムです。
球根や種子、葉にはコルヒチンという猛毒の物質が含まれていて、間違って食べた人が死んだ事故が後を絶ちません。
ユリの花に似ていますが、ユリ科ではありません。
イヌサフランと同じように、花の時期に葉がなく、葉の時期に花が無い植物としてヒガンバナ(彼岸花)があります。
その名のとおり、秋の彼岸のころに花を咲かせます。
こちらも葉知らず花知らずと呼ばれます。
どちらの花も寂しい雰囲気を持っているように感じます。