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古の牧場風景

昔のスライドフィルムを整理していたら、昭和45年(1970)の2月頃の写真が出てきました。
就職するかどうかの決断に際して「いちど現地の様子を見にお出で」と、上司となるはずの方の親切な申し出にのって、
夜行寝台の「まりも」に乗り、今は無い標津線の気動車に乗り換えて中標津まで行きました。
途中の景色は札幌から遠く離れた最果ての地へ行くような気持ちになりましたが、中標津へ着くと意外に大きな街並みに驚きました。

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就職すれば、自分の職場となる場所を見せてもらいました。これは、その時に撮った写真のはずです。
壊れかけた牧柵の内側でたむろしている乳牛の群れ、そして素知らぬ顔でゆうゆうと道を歩く道産子馬、全てが珍しく見えました。
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牛と馬のほかに、ここでは綿羊も同居していました。小さな子羊を何頭も引き連れて、綿羊たちはそこら中を闊歩していました。
のんびりしていて良さそうな職場かな、と思えてきました。人生の岐路における決断としては、けっこういい加減なものでした。
今は昔の話です。
by kitanonezumi | 2009-02-13 23:13


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